水が入ったグラスと家の小物
引用元:PhotoAC

「せっかく憧れの新築住宅を建てたのに、住み始めてから湿気がひどくて困っている…」このような悩みを抱える鹿児島の住宅オーナーは少なくありません。

鹿児島は高温多湿な気候に加え、火山灰の影響もあり、住宅の湿気対策が特に重要な地域です。

この記事では、新築住宅で湿気がひどくなる理由と、鹿児島の気候に合わせた効果的な対策について解説します。

これから家づくりを検討している方も、すでに新築住宅にお住まいの方も、ぜひ参考にしてくださいね!

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目次

新築住宅が湿気やすい3つの理由

番号がかかれた付箋
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新築住宅なのに湿気がひどい…その原因はどこにあるのでしょうか。

まずは新築住宅が湿気やすい主な理由を3つ見ていきましょう。

1. 建材に含まれる水分

新築住宅は見た目は完全に乾いているように見えても、実は建材内部にはまだ多くの水分が含まれています。特にコンクリートの基礎部分は、完全に乾燥するまでに数年かかると言われています。

最近の新築でよく使われている「ベタ基礎」は、地盤全体に鉄筋コンクリート入りの基礎を配する工法で、安定性に優れ地震に強いというメリットがありますが、コンクリートの水気が完全に抜けるまでに時間がかかるとされています。

2. 高い気密性による湿気のこもり

現代の住宅は省エネのために気密性が高く設計されています。これにより外気の影響を受けにくくなる一方で、室内で発生した湿気が外に逃げにくくなるというデメリットもあります。

特に鉄筋コンクリートの家は、気密性が高いため湿気がこもりやすい特徴があります。家の中の湿気が多いと、結露・カビの発生などが起こりやすい環境となり、結果的に暮らしにくい家になってしまうこともあるので注意しましょう。

3. 日常生活による水蒸気の発生

私たちの日常生活では、想像以上に多くの水蒸気が発生しています。水蒸気と聞くと加湿器を思い浮かべますが、実は家の中には水蒸気を出すものはほかにもたくさんあります。

料理をしていても水蒸気は出るし、人が呼吸するだけでも水蒸気は出ます。

意識したことなかったけど、言われてみると確かに…。

調理や入浴、洗濯物の室内干しなど、日常的な活動で発生する水蒸気が室内にこもると、湿度が上昇し、結露やカビの原因になります。

特に新築住宅では、これらの水蒸気が逃げる場所がないため、より深刻な問題となりやすいのです。

鹿児島特有の湿気問題

家の小物と注意マーク
引用元:PhotoAC

鹿児島は日本の中でも特に湿気対策が重要な地域です。他の地域とは異なる特有の湿気問題について解説します。

高温多湿な気候

鹿児島県は、特に日本の中でも高温多湿な環境になりやすいと言われています。高温多湿な環境は、わたしたちが過ごしにくいだけではなく、住宅にとってもあまりいい状態とは言えません。

なんの対策もしないでいると、高い温度と湿度により、住宅が傷んでしまう原因にもなります。

なんで鹿児島は高温多湿な環境になりやすいの?

鹿児島県は、日本の南端に位置しており温暖な気候が特徴。1年間を通じて高い湿度を保ち、特に夏季には日本の他の地域よりも高温多湿な状態が続くとされています。

火山灰による影響

鹿児島の住宅は火山灰の影響も受けやすい地域です。桜島の噴火による火山灰は、住宅の隙間から侵入してくるだけでなく、湿気との相乗効果で住宅にダメージを与えることもあります。

鹿児島に家を建てるなら、湿気や暑さ対策はもちろん、火山灰による影響も忘れてはいけません。火山灰は粒子も細かく、ガラスと似ている所が特徴です。

■もっと知りたいという方は >>鹿児島ならではの家づくり|火山灰への対策、考えてますか?

離島部の特殊な事情

鹿児島県の離島にお住まいの方は、湿度の高さによる建物のカビ問題に頭を悩ませているかもしれません。

鹿児島県には多くの離島があり、それぞれが独自の気候特性を持っています。これらの離島は、本土と比較してさらに高湿度で、風通しの問題も抱えています。

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湿気がもたらす深刻な被害

カビが生えた天井
引用元:PhotoAC

湿気対策が不十分だと、どのような問題が発生するのでしょうか。

実際に家づくりを始める前に湿気がもたらす深刻な被害を理解しておきましょう。

カビや結露の発生

室内の湿度が高い状態が続くと、壁や窓、家具などにカビが発生します。特に新築住宅では、玄関や靴箱、風呂の四隅などでカビが見られることが多いです。

最近、新築なのにカビが生えて困った!欠陥住宅?!

なんで新しいお家なのにカビが生えちゃうの?!

こんな声も少なくないようです。
カビは見た目の問題だけでなく、健康にも悪影響を及ぼす可能性があるので注意が必要です。

建物構造への悪影響

湿気は建物の構造材にも大きなダメージを与えます。湿気が高い環境では、結露することで建物自体が腐食する恐れがあります。

木造住宅の場合は、湿気により木材が腐食したり、シロアリの被害を受けたりするリスクも高まります。

健康への影響

湿気の多い住環境は、住人の健康にも悪影響を及ぼします。

湿気はカビやダニの繁殖を助け、これが健康問題だけでなく、生活環境にも悪影響を及ぼします。

特に小さなお子さんやご高齢の方、アレルギー体質の方は、湿気が多い環境による健康リスクが高まる可能性があるため注意が必要です。

新築時から考える湿気対策

家の模型と図面
引用元:PhotoAC

鹿児島で新築住宅を建てる際には、計画段階から湿気対策を考えることが重要です。

施工後では対応が難しい基本的な対策を紹介します。

適切な基礎工法の選択

新築住宅の基礎工法は湿気対策において重要な要素です。

床下の湿気防止には、湿気を含む地面を覆う工法が有効です。住宅の基礎工事のひとつ「ベタ基礎」は、住宅の底面全体に鉄筋コンクリートを流し込む工法。底全体で建物を支えるため不沈下が起こりにくく耐震性に優れているほか、地面から上がってくる湿気をコンクリートが防ぐというメリットがあります。

基礎の選択と同時に、防湿シートの設置も重要です。地面からの湿気を遮断するための防湿シートは、基礎工事の段階で適切に施工する必要があります。

気密性と換気のバランス

高気密住宅でも、適切な換気システムを導入することで湿気問題を軽減できます。

ただし、高気密住宅や換気が不十分な住宅だと、新築〜築10年ごろまでは湿気によるカビなどのリスクがあるため、高気密住宅などでは24時間換気や全館換気などを切らないようにして、そのリスクを減らすことを心がけましょう。

計画的な換気システムは、湿気対策だけでなく室内の空気質を保つためにも欠かせません。

調湿機能のある建材の使用

室内の湿度管理を助ける調湿機能を持つ建材を積極的に使用することも効果的です。

結露が起きにくい環境を作るのは湿気対策の重要なポイントです。室内には木材や珪藻土の塗り壁・和紙など、調湿効果のある自然素材を効果的に取り入れましょう。

鹿児島ならではの「克灰住宅」の検討

鹿児島で家を建てる場合は、火山灰対策と湿気対策を両立した「克灰住宅」を検討してみてもいいかもしれません。

克灰住宅とは、鹿児島県特有の住宅の取り組みで、桜島の火山灰に負けない家づくりを目指したものです。「克灰住宅」とは、灰を克服するための住宅を指します。

克灰住宅の特徴である高い気密性は、火山灰の侵入を防ぐと同時に、適切な換気システムと組み合わせることで湿気対策にも役立ちます。

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新築後の湿気対策テクニック

虫眼鏡とノート
引用元:PhotoAC

新築住宅に住み始めてからも、日常的な湿気対策を行うことが大切です。

ここでは、具体的なテクニックを4つ紹介します。

テクニック① 効果的な換気の方法

湿気対策の基本は、換気です。定期的に窓を開けて室内の空気を入れ替え、こもっていた湿気を外に逃しましょう。

風通しをよくするために、窓は2ヶ所以上開けるのがポイントです。特に湿気が発生しやすい調理後や入浴後は、意識的に換気を行うことが重要です。

テクニック③ 除湿器・調湿材の活用法

室内の湿度管理には、除湿器や調湿材の活用も効果的です。

市販の除湿剤や炭、珪藻土製品なども、クローゼットや下駄箱など狭いスペースの湿気対策に役立ちます。

テクニック④ 水回りのメンテナンス

お風呂場、キッチン、洗面台など水回りに残った水滴が蒸発することでお部屋の湿度が上昇します。使用後に水滴を必ず拭き取るように心がけるだけでも湿気対策になります。

特に浴室は、使用後に換気扇を回すだけでなく、壁や床の水滴を拭き取ることで湿気の発生を抑えられます。

テクニック⑤ 適切な暖房器具の選択

ガスファンヒーターや石油ファンヒーターなどの燃焼系の暖房器具は、燃焼時に熱とともに水分が発生します。灯油1リットルを燃焼させると約1リットルの水が排出されるといわれており、結露につながります。

暖房器具を選ぶ際は、湿気の発生が少ないエアコンやオイルヒーターなどを選ぶと良いでしょう。

新築住宅の湿気対策チェックリスト

家の小物と3つのチェックマーク
引用元:PhotoAC

鹿児島で新築住宅を建てる際に、湿気対策として確認しておきたいポイントをチェックリスト形式でまとめました。

建築時に確認すべきこと

✅高気密・高断熱設計になっているか
✅24時間換気システムが計画されているか
✅調湿機能を持つ建材(珪藻土、無垢材など)が使われているか
✅防湿シートや防湿層の設置が計画されているか
✅ベタ基礎など、地面からの湿気を防ぐ基礎工法が採用されているか
✅結露防止のための断熱対策は十分か
✅鹿児島特有の克灰住宅基準を満たしているか

まとめ

鹿児島の街並み
引用元:PhotoAC

鹿児島の高温多湿な気候は、新築住宅にとって湿気対策が特に重要な課題となります。

新築時の建材に含まれる水分や高い気密性による湿気のこもり、日常生活で発生する水蒸気など、様々な要因が湿気問題の原因となります。

湿気対策は、建築計画の段階から考慮することが大切です。基礎工法の選択、換気システムの導入、調湿機能のある建材の使用など、新築時に適切な対策を講じることで、住み始めてからの湿気トラブルを大幅に軽減できます。

鹿児島で快適な新築生活を送るためには、地域特有の気候条件を理解し、適切な湿気対策を講じることが欠かせません。

ぜひ、この記事で紹介した対策を参考に、湿気に強い住まいづくりを実現してください。

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