桜島が噴火する様子
引用元:photoAC

鹿児島県では、桜島の噴火により降り注ぐ火山灰が日常生活だけでなく住まいにも大きな影響を及ぼします。

この記事では、火山灰の特性やその影響、日常的な対策、そして住まいの設計段階で考慮すべきポイントを詳しく解説します。さらに、資金計画の重要性についても触れ、最適な家づくりを進めるための方法を紹介します。

ぜひ理想の我が家を建てるときの参考にしてくださいね!

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目次

家の火山灰対策を考える前に!

2025年現在、鹿児島県桜島は頻繁に噴火を繰り返しています。このような火山活動の状況には、常に細心の注意を払いましょう。

地域の自治体や気象庁が発表する情報には、絶えず耳を傾けておくことが不可欠です。特に火山活動が活発化している際は、その動向にこれまで以上に警戒する必要があります。

これは、災害対策の基本ではありますが、最新の情報をいち早く入手することこそが、適切な事前準備へと繋がります!

日頃から、お住まいの地域や、観光・登山などで訪れる予定の火山のハザードマップを確認し、避難経路や避難場所を把握しておくことも大切です。噴火警戒レベルに応じた行動指針も、あらかじめ確認しておきましょう。

万が一の事態に備え、常に情報アンテナを高く張り、冷静な判断と迅速な行動ができるよう心がけることが、住まいや自身を守ることに繋がります!

火山灰が家に与える影響

火山灰が車に積もっている様子

引用元:photoAC

鹿児島の火山灰は、桜島の噴火によって降る細かい灰が風に乗って広範囲に飛び散り、日常生活や住宅に影響を及ぼします。

火山灰は、見た目は細かい砂のようですが、雨と混ざることで粘土状になり、屋根や外壁にこびりつきやすくなります。放置すれば建物の劣化や排水設備の詰まりを招くこともあるのです。

さらに、風で飛ばされた火山灰が窓や換気口から侵入し、室内環境にも影響を与える可能性があります。このため鹿児島では、火山灰が降るたびに清掃が必要となります。

本記事では、火山灰がもたらすこれらの具体的な問題と、その対策について詳しく解説していきます。

火山灰の成分と特性

火山灰は、噴火によって放出されたマグマが冷却・破砕されて生じる細粒物質です。

その成分や特性は以下の通り。火山の種類や噴火の性質により異なります。

ガラス質冷却されたマグマの破片。鋭利で硬く、角ばった形状を持つ。
鉱物粒子マグマに含まれる結晶粒。酸化物やケイ酸塩を多く含む。
細粒化物粒径2mm以下が基本。PM2.5など微小粒子も含まれ、吸入時に健康被害の可能性がある。

主な特性

  • 乾燥時:絶縁体として機能するが、微細な粒子は視界障害や呼吸器への影響を引き起こす。
  • 湿潤時:水を吸収し粘着性が増加。構造物やインフラに付着しやすい。
  • 導電性:湿気を帯びると電気を通す性質があり、電力設備の不具合を招く場合がある。

雨と火山灰の混合による住宅へのダメージ

鹿児島のような火山灰が降る地域では、火山灰が雨と混ざることで住宅にさまざまなダメージを与える可能性があります。

火山灰は細かい粒子で構成されており、濡れると粘土状になり、取り除きにくくなるのが特徴です。この状態で住宅に付着すると、以下のような影響を及ぼすことになります。

屋根や外壁への影響

雨で濡れた火山灰が屋根や外壁にこびりつくと、塗装が劣化しやすくなります。

火山灰に含まれる化学成分が雨と反応し、コンクリートや金属部分を腐食させることも。瓦屋根やトタン屋根では、目地や金属部分の劣化が進行しやすくなります

排水設備への負担

火山灰が雨樋に溜まると、水の流れを妨げて詰まりの原因になります。

雨水が適切に排水されず、屋根や外壁から水漏れが発生するリスクも高くなるのです。さらに、排水溝の詰まりが悪化すると、排水設備自体の破損につながることもあります。

室内環境への影響

火山灰が窓枠や換気口から室内に入り込むと、湿気を伴ってカビや汚れの原因となります。

室内の空気環境が悪化し、住まいの快適性が損なわれることがあるので注意が必要です。

火山灰対策に必要な日常のケア&メンテナンス

火山灰が道路に積もっている様子

引用元:photoAC

降灰による被害を軽減するためには、日常的な掃除や定期的なメンテナンスが欠かせません。

以下では、火山灰の掃除方法や日常生活で取り入れるべき対策について詳しく解説します。

火山灰の掃除方法と頻度

鹿児島では、桜島の噴火による火山灰の清掃が日常的な課題となっています。

火山灰は細かく、放置すると健康被害や建物の劣化を招く可能性があるため、定期的な清掃が不可欠です。

清掃方法としては、市がロードスイーパーや散水車などで清掃します。水を使って灰を湿らせて、飛散を抑えながらほうきやシャベルで集める方法も効果的。集めた灰は、市から無償配布される克灰袋(こくはいぶくろ)に入れて、自治体の指示に従って適切に処分します。

清掃の頻度は、降灰の状況に応じて調整が必要です。

降灰が多い時期や地域では、毎日の清掃が推奨されます。定期的な清掃を行っておけば、生活環境の維持と健康被害の予防につながるので気をつけておきましょう。

日常生活での火山灰対策

火山灰が降る地域では、日常生活への影響を軽減するための対策が欠かせません。窓や屋根、車両保護、室内環境の整備など、簡単に取り入れられる方法を詳しく解説します。

窓やドアの気密性向上

火山灰が室内に侵入するのを防ぐため、窓やドアの隙間をしっかりと対策しましょう。気密性の高い二重サッシの導入や、隙間を埋めるパッキンや隙間テープの活用が効果的です。これにより、灰が入り込みにくくなり、掃除の負担を軽減できます。

屋根の保護

屋根に火山灰が溜まると、重さによる損傷雨と混ざった際の詰まりが問題となります。防灰シートや専用の灰シェルターを設置して、灰の堆積を防ぎましょう。また、定期的に専門業者に依頼して清掃を行うのも効果的です。

【灰シェルターって何?】
火山灰シェルターは、パイプを使って屋根に積もった火山灰を自動で集める設備のこと。主に建物の屋根に配置されます。わざわざ屋根に上って火山灰を降ろす手間が省け、屋根が火山灰によって受ける被害を軽減できるのが魅力です。

雨どいは流れがいい形を選択

雨どいは、火山灰が流れやすいように半丸型を選ぶと良いでしょう。縦どい(雨水を地面に流すために縦に設置されるものを雨どいと呼ぶ)を増やし、さらに灰の重さでたわみにくいよう金物の数を多く強度をアップさせることも大重要です。

洗濯物の室内干し

火山灰が洗濯物に付着すると、衛生面での懸念や洗い直しの手間が発生します。サンルームや浴室乾燥機などを活用し、室内での乾燥を習慣にしましょう。降灰が多い日は洗濯物を外に干さないことが大切です。

車両や屋外機器の保護

車両には専用のカバーをかけ、塗装の劣化やエンジンへの灰の侵入を防ぎます。エアフィルターの状態をこまめに確認し、必要に応じて交換しましょう。空調機や発電機などの屋外設置機器には防塵カバーを使用して、灰による故障を未然に防ぎます。

【要チェック!】
鹿児島市は、2025年現在さらに活発化している桜島の大規模噴火に備えるため、桜島防災リーフレットを作成しています。鹿児島市の公式HPからダウンロードが可能なので万が一のためにも一度確認しておくことをおすすめします!

家づくりを考える際も同様に、事前の準備と対策が重要です。家づくりは人生における大きな決断だからこそ、まずは資金計画や住まいが建った後の家計管理についてしっかりと相談してみませんか?

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火山灰に強い家づくりのポイント

鹿児島の街並み

引用元:photoAC

火山灰が降る地域での家づくりには、耐久性の高い屋根材や灰が溜まりにくい外構設計が重要です。火山灰の重みに耐え、掃除のしやすい素材や形状を採用することで、家のメンテナンス負担を軽減できます。

排水設備の工夫や気密性の高い窓・ドアの設置で、灰の侵入を防ぎ快適な室内環境を維持することもポイントです。

ここからは、そんな火山灰に強い住まいを実現するための具体的な設計や設備の工夫について解説します。

屋根の工夫

噴火による降灰が頻繁にある地域では火山灰を考慮した屋根作りにしておくことが非常に重要です。

  • 耐久性の高い屋根材を使用
    火山灰の重さに耐えられる金属屋根やコンクリート瓦を採用すると、屋根材の破損リスクを減らせます。
  • 滑りやすい屋根の形状
    火山灰が自然に流れる急勾配の屋根や、灰が溜まりにくいシンプルな形状を選ぶことが効果的です。
  • 掃除のしやすさを重視
    屋根に登らずに清掃できるよう、排水溝を整備。灰を集めやすい構造に設計します。

これらの工夫により、降灰が多い地域でも耐久性とメンテナンス性を両立した家づくりが可能になります。

排水設備の工夫

火山灰が降る地域では、火山灰が溜まりにくい排水設備の設計が重要です。以下に具体的な対策をリスト形式でご紹介します。

  • 排水溝の設計
    火山灰が溜まりにくいよう、勾配を適切に設定し、灰と水が効率的に流れる構造にします。
  • 集水桝の設置
    排水経路に集水桝を設置し、定期的な清掃を行うことで、灰の堆積を防ぎます。
  • メッシュカバーの使用
    排水口にメッシュカバーを取り付け、大きな灰やゴミの侵入を防ぎ、詰まりを防止します。

これらの対策により、火山灰による排水設備の詰まりを防ぎ、家の機能性と耐久性を維持できるでしょう。

窓や換気システムの強化

火山灰が降りやすい地域では、火山灰が入りにくい窓や換気システムの導入が重要です。以下に具体的な対策をリスト形式でご紹介します。

  • 気密性の高い窓の採用
    火山灰の侵入を防ぐため、気密性の高い窓二重サッシを採用します。これにより、室内への灰の侵入を効果的に防止できます。
  • 換気システムのフィルター設置
    換気システムには、高性能なフィルターを設置し、外部からの灰の侵入を防ぎます。定期的なフィルターの清掃や交換も必要です。
  • 窓やドアの隙間対策
    窓やドアの隙間には、パッキンやシーリング材を使用し、灰の侵入を防ぎます。これにより、室内環境を清潔に保てます。

これらの対策により、火山灰の影響を最小限に抑え、快適な室内環境を維持できるでしょう。

火山灰災害に備えるなら地震保険への加入を検討しよう

自信保険と書かれたブロックの上に家の骨組み

引用元:photoAC

降り積もった火山灰は、建物や家財に深刻なダメージを与えることがあり、片付けや修理には高額な費用がかかる場合も十分あり得ます。

しかし、火山灰による被害は多くの場合、一般的な火災保険では補償されないので、地震保険への加入を検討しておくことが必要です。

地震保険は、地震に加えて火山噴火やそれに伴う津波などの災害にも対応しており、火山灰被害に対しても一定の補償が受けられます。鹿児島など火山活動が活発な地域にお住まいの方は、事前に補償内容を確認し、適切な保険に加入して備えを強化しましょう。

資金計画と専門家への相談の重要性

相談と書かれたブロックと家小物と人形

引用元:photoAC

火山灰対策を取り入れた家づくりでは、通常の住宅よりも初期投資が高くなる傾向にありますが、長期的な視点で見れば、この投資は大きなメリットとなって帰ってきます。

火山灰が住宅に与える影響を最小限に抑えるための工夫は、特別な耐候性や防塵性能を持つ建材や、強化された屋根・窓の設置が必須です。これらの対策によって一時的なコスト増となりますが、火山灰の定期的な掃除や修繕を避けられて、維持管理コストの削減につながります。

快適で健康的な住環境も確保できるので、家族の生活の質も格段に向上します。そのため、こうした家づくりを計画する際は、専門家による適切な資金計画と詳細なアドバイスが重要です。

専門家との相談を通じて、無理のない資金計画を立て、将来的なコスト削減や快適な生活を実現するための最適な選択を行いましょう。

ハッピーライフは、中立的な立場からそれぞれのライフスタイルや状況に応じたプランを提案し、安心して理想の住まいを実現できるよう全力でサポートします。

長く快適に住み続けられる家づくりを成功させるためには、家だけではなく、皆さんのこれからの家計をしっかりとシミュレーションした上で資金計画をしっかりと行うことが大切です。

ハッピーライフでは、住宅購入診断士が資金計画や住宅会社選び、家づくりの進め方について相談を受け付けています。

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