家の小物とありのイラスト
引用元:PhotoAC

鹿児島で新築住宅を建てようとしている皆さん、シロアリ対策はしっかり考えられていますか?温暖多湿な鹿児島の気候はシロアリにとって絶好の環境です。

特に「新築だから大丈夫」と思ってしまっている皆さんは注意が必要です。実は適切な対策を講じなければ、新築住宅であっても数年でシロアリ被害を受ける可能性があるんです。

鹿児島県で家屋に被害を与えるシロアリは、主にイエシロアリとヤマトシロアリの2種類と言われています。あなたの大切な住まいを守るため、新築時に実施すべきシロアリ対策と、長期的に住まいを守るための方法について紹介します!

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目次

シロアリ被害の実態と危険性

家のこものとリスクとかかれたブロック
引用元:PhotoAC

鹿児島の家づくりにおいて、「性能・機能面」はもちろん重要ですが、そもそも“家を長持ちさせる”という観点も家づくりの大切な指標です。

ここでは、シロアリ被害がどれほど深刻なものかを具体的なデータと共に解説します。

シロアリ被害の発生率

2013年に国土交通省の補助事業として行われたシロアリ被害実態調査報告書によると、築10年未満の建物では被害発生率は5%、築15年以上で10%を超える、築20年~30年では約20%であるとされています。

「シロアリ被害なんて古い家の問題では?」と思われるかもしれませんが、実はそうではありません。

築浅の被害率については5~9年で被害率5%と低く感じる方もいるかもしれませんが、築10年未満の物件の20棟に1棟がシロアリ被害を受けていると考えてみるとシロアリ被害の恐ろしさが分かりますよね。

耐震性への影響

シロアリ被害が住宅に与える影響は見た目だけの問題ではありません。阪神大震災の際のデータによると、シロアリ被害のある住宅のうちのほとんどが地震で倒壊しているんです。

日本建築学会近畿支部による調査結果は以下の通りです。

下のグラフは神戸市東灘区にける蟻害(シロアリによる被害)のありなしと、損壊状況がまとめられています。

兵庫県南部地震による木造家屋被害に対する蟻害・腐朽の影響
引用元:兵庫県南部地震による木造家屋被害に対する蟻害・腐朽の影響 

もちろんシロアリの被害がない建物でも全壊しているものが多くありますが、蟻害(シロアリによる食害)ありの場合はそのほとんどが全壊もしくは半壊となってしまっていることが分かります。

新築時にしかできないシロアリ対策

スコップの上で傾く家の小物
引用元:PhotoAC

シロアリ対策には様々な方法がありますが、新築時にしか施せない対策がいくつか存在します。

これらの対策は家が完成してからでは実施が難しいか、効果が限定的になってしまうため、計画段階から検討することが重要です。

新築時に適切なシロアリ対策を行うことで、将来的な被害リスクを大幅に減らし、住宅の寿命を延ばすことができます。

ここでは、建築前に検討すべき重要なシロアリ対策を解説します。

1. 防蟻防湿シートの敷設

シロアリ対策として最も重要なのは、そもそもシロアリを家に侵入させないことです。防蟻防湿シートを基礎の下に敷設することで、地中からのシロアリの侵入を防ぐことができます。

このシートは家の基礎を建てる前のタイミングでしか施工できません。

推奨される防蟻防湿シート

  • ピレスロイド系薬剤を含むシート
  • 厚み0.18mm以上のものが望ましい
  • 施工時はスキマを作らないよう注意

2. 構造材の防蟻処理

シロアリ対策には薬剤散布以外にも、構造材そのものに特殊な処理を施す方法があります。

家の骨組みとなる木材である「構造材」には加圧注入という特殊な処理を施して木材の内側に防蟻薬剤を注入する方法です。

新築時にのみs効果能な方法であり、この効果は半永久的に続くとされています。

半永久的に効果が続くのであればやらない手はないですね…!

3. 点検しやすい構造にする

シロアリ対策しやすいつくりにするなど、新築時にしかできない対処法があります。具体的には「点検しやすいつくりにする」ことも重要です。床下点検口を適切な場所に設置するなど、定期的な点検がしやすい設計にしておくことで、早期発見・早期対処が可能になります。

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建築基準法で定められたシロアリ対策

鹿児島の風景
引用元:PhotoAC

日本しろあり対策協会によると、住宅の防蟻・防腐工事は建築基準法で定められており、「構造耐力上主要な部分である柱や筋かい及び土台のうち、地面から1メートル以内の部分には、有効な防腐措置を講ずるとともに、必要に応じて、白蟻その他の虫による害を防ぐための措置を講じなければならない」と規定されているんです。

鹿児島特有のシロアリ事情って…?

鹿児島は温暖湿潤な気候のため、シロアリの活動が活発な地域です。鹿児島ではイエシロアリ(羽アリは褐色)とヤマトシロアリ(羽アリは黒色)の2種類が主に被害を与えます。また、加世田市津貫ではアメリカカンザイシロアリの被害も確認されています。

シロアリ対策の主な工法

家型の木製構造模型
引用元:PhotoAC

シロアリ対策には様々な工法があり、それぞれに特徴やメリット・デメリットがあります。新築時には、将来的なメンテナンスも考慮して、最適な工法を選択することが重要です。

また、複数の工法を組み合わせることで、より効果的な対策が可能になる場合もあります。

ここでは、主なシロアリ対策工法について、その特徴と効果を解説します。

1. バリア工法

バリア工法は土壌や家の木部(床下など)に薬剤を散布して、シロアリの侵入をブロックする方法です。発生箇所に直接薬剤を散布するため即効性があります。

メリット

  • 即効性がある
  • 5年程度の効果が期待できる

デメリット

  • 薬剤の匂いが気になる場合がある
  • 定期的な再施工が必要

2. ベイト工法

ベイト工法は、家のまわりに薬剤入りのエサを置き、シロアリに巣まで運ばせて巣を丸ごと駆除する方法です。シロアリが巣にエサを持ち帰って仲間に分け与える習性を利用したものです。

メリット

  • 環境負荷が少ない
  • 人やペットへの影響が少ない

デメリット

  • 効果が出るまで時間がかかる
  • 定期的な点検と餌の交換が必要

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自分でできるシロアリ予防法

害虫と書かれた看板とハンマーをもつ手元
引用元:PhotoAC

シロアリ対策は専門業者による施工だけでなく、日常的なケアも重要です。特に湿気の多い鹿児島では、住まいの湿度管理がシロアリ予防の鍵となります。

新築時などに行う専門的な対策と併せて、住まい手自身ができる予防策を実践することで、シロアリ被害のリスクを大きく減らすことができます。

ここでは、新築後に自分でできるシロアリ予防法について紹介します。

1. 換気と湿気対策

24時間換気システムはONのままにしておきましょう。24時間換気がない場合は浴室使用後、換気扇や窓の開閉で換気します。シロアリ対策の一つの指標として、カビが生えない状態を維持できれば乾燥がしっかりされ、湿気を好むシロアリ予防に繋がるでしょう。

2. 木材や段ボールを家の周りに放置しない

シロアリ対策として、木材や段ボールなど、シロアリが好む素材を家の周りに放置しないよう心掛けることが重要です。これらの素材はシロアリの餌になるため、無闇に置いておくとリスクが高まります。シロアリ好むものは出来るだけ放置しないようにしましょう。

3. 定期的な点検

新築から5年を目安に床下点検を行い、シロアリの兆候がないか確認することをおすすめします。住宅会社によっては充実した保証制度を展開している会社もあるでしょう。打合せの段階でしっかりとシロアリ保証についてはチェックしておきましょう。

住宅会社選びとシロアリ対策の関係性

家づくりの図面とペン2本とノート
引用元:PhotoAC

住宅会社を選ぶ際、構造や間取り、デザイン性などに注目されがちですが、シロアリ対策への取り組みも重要な選定基準の一つです。

ここでは、住宅会社のシロアリ対策を評価するポイントと、契約前に確認すべきことについて解説します。

住宅会社のシロアリ対策を評価するポイントは?

ここがポイント!

  • 標準仕様に含まれるシロアリ対策
  • シロアリ対策に関する知識と提案力
  • アフターサービスの内容

標準仕様に含まれるシロアリ対策

住宅会社によって、標準仕様に含まれるシロアリ対策のレベルは異なります。単に「防蟻処理済み」というだけでなく、どのような工法や材料を使用しているのか、具体的な説明を求めましょう。特に防蟻防湿シートの使用有無や品質、構造材の防蟻処理方法などは重要なチェックポイントです。

シロアリ対策に関する知識と提案力

営業担当者や設計士がシロアリ対策に関する十分な知識を持ち、あなたの土地条件や建物プランに合わせた適切な提案ができるかどうかも重要です。「シロアリの被害を受けにくい家」ということだけを強調するのではなく、住みやすさとシロアリ対策のバランスを考えた提案ができる住宅会社を選びましょう。

アフターサービスの内容

新築後のシロアリ対策に関するアフターサービスの内容も比較ポイントです。定期点検の頻度や内容、保証期間、万が一シロアリ被害が発生した場合の対応方針などについて、事前に確認しておくことをおすすめします。

アフターサービスについて契約前に確認すべきこと

  • シロアリ対策の詳細な仕様書
  • オプションとして提供されるシロアリ対策内容
  • 保証内容と条件

シロアリ対策に真摯に取り組んでいる住宅会社は、これらの質問に対して明確な回答と資料を提供してくれるはずです。

住宅は一生に一度の大きな買い物。その選択肢の一つとして、シロアリ対策への取り組みを評価することで、より安心できる家づくりにつながるでしょう。

新築時のシロアリ対策チェックリスト

新築住宅を建てる時には、以下のポイントを必ずチェック!

✅防蟻防湿シートの敷設を確認
✅構造材の防蟻処理の実施
✅床下点検口の適切な配置
✅基礎や配管周りの隙間処理
✅換気システムの確認
✅保証・保険の内容確認

これらのチェックポイントをしっかりと押さえて、シロアリに強い住まいを実現しましょう。

まとめ

しろありの害を受けた木
引用元:PhotoAC

シロアリ対策は新築住宅の計画段階から考慮すべき重要な要素です。特に鹿児島のような温暖多湿な気候では、適切な対策を講じることで住まいの耐久性と資産価値を長く保つことができます。

新築時に重要なのは防蟻防湿シートの敷設や構造材の防蟻処理など、家が完成してからでは実施が難しい対策です。また、定期的な点検や日常の湿気対策など、入居後のメンテナンスも欠かせません。シロアリ被害は住宅の耐震性にも影響を与えるため、安全性を確保するという観点からも非常に重要です。

鹿児島で家づくりをする際は、シロアリ対策を「あれば良い付加価値」ではなく「必須の基本性能」として考え、住まいの計画に組み込むことをおすすめします。

ハウスメーカー・工務店に相談する前に!

シロアリ対策などを徹底し”家を長持ちさせる”家づくりを成功させるためには、ハウスメーカーや工務店に相談する前に適切な住宅会社を見つけることが大切です。アフターフォローの体制や保証の充実さなどをあらかじめ詳しく知っておくことで、安心して家づくりをスタートできます。

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